サビとの付き合い

雨キャンプの後、ほったらかしにしておいた焚火台がすっかり錆びました。という訳で、今回はこの焚火台のメンテナンスをしていきます。

 

今回行うメンテナンスの内容は、

 

工程1:赤錆落とし(金たわし+耐水ペーパー)

工程2:地金出し(耐水ペーパー)

工程3:黒錆付け(バーナー焼き)

工程4:油塗り、の4工程。

 

赤錆や黒錆については色々と情報がありますが、ざっくり言うと赤錆が鉄鋼製品をボロボロにする錆、黒錆は赤錆から鉄鋼製品を保護してくれる錆です。

 

こちらが錆びた焚火台。2ヶ月ほど前に雨のキャンプで初めて使って、そのままにしておいたものです。

 

sabi-whole

 

実はこの焚火台、諸事情により新品の時に薬品で表面の黒皮を全て剥いでいました。赤錆を防ぐ効果はそれほど大きくないものの、黒皮が有ると無いではやはり無い方が錆びやすいです。それを雨のキャンプで初使用し、ついでのまさかの薪不足。しっかり温度を上げきれず、錆びやすい条件を揃えたまま放置して、ここまで仕上げました。

 

直接雨が当たって温度が上がりづらかった上部を中心に赤錆が出ています。

ロゴ周辺もこの通り。

 

logo-rust

 

それでは、まずは赤錆落としです。水をかけて金たわしやスチールウールなどでゴシゴシこすります。軽い錆ならこれだけで大体落とせます。が、今回は錆がそこそこ深いのと、次工程の黒錆を付けるために地金を出したいので、耐水ペーパーでやすりました。

 

耐水ペーパーは240→400を使用。キズが気になる場合はもう少し目の細かいものでも良いと思いますが、その分時間はかかります。

 

このくらい地金が出たので良しとします。ここまで正味30分くらい。

 

jigane-whole

 

 

次に、黒錆を発生させる工程です。といっても簡単で、バーナーで焼くだけ。焼き始めは黒くなりますが、それでも焼いていると徐々に玉虫色というか青っぽくなってきます。黒錆とは言いますが、この青いのも黒錆のカテゴリーです。この黒錆が焚火台の表面を覆うと、赤錆の侵攻を防いでくれます。

 

burn-1

 

 

burn-2

 

 

どんどん焼いていきます。

burn3

 

焼き終わったら、向日葵油を塗って完成です。

古墳から出てきたデニス・ロッドマンの頭のような模様です。

 

done-whole

 

done-partial

 

done-logo

 

次回焚き火をしたら、洗剤は使わずに軽く水洗いし、また油を塗り込んでいく。これを繰り返すと段々と被膜が厚くなり、錆びにくい焚火台になります。基本のメンテナンスは中華鍋と同じですね。

 

今回の焚火台は特別条件が揃っていたので大分錆びましたが、経験的には焚き火をしている時にしっかり焚火台の温度を上げられれば、バーナーで焼くのと同じで黒錆が付くように感じます。使った後に軽く水洗いして油を塗ると、それだけで赤錆は発生しにくくなるような…。

 

下の写真は、今回のものとは別の焚火台で、前回使用時に大量の薪で焚き火をしたものです。半年以上使っていませんが、赤錆は発生していません。もちろん条件によって錆びることもあると思いますが、赤錆を出しにくくしたい場合は、濡れない日にみっちり焚き火をしてみてください。

 

trial1

 

と、ここまで赤錆を悪者扱いしてきましたが、実はそんなに嫌いではありません。赤錆があると、摩擦が増して薪もくべやすくなりますし、味も出ます。それが気に入らなければ、今回のようにやり直すこともできます。錆を嫌がるより、遠慮なく使って錆びさせ凹ませ、たまにお手入れをしながら、その時々の表情を楽しんでいただければ嬉しいです。